動物病院の待合室を、動物にも飼い主にも落ち着ける場所に
動物病院の待合室には、二つの「待つ人」がいます。慣れない場所で緊張している動物と、その様子を心配している飼い主です。 この記事では、動物にも飼い主にも少しでも落ち着ける待合室にするための考え方を整理します。
動物のストレスを減らすことは、病院全体のためになる
獣医療の分野では、来院した動物のストレスをできるだけ減らすことが大切だと考えられています。 学術誌 Veterinary Sciences に掲載された総説(2017 年)は、ストレスをゼロにすることはできなくても、「低ストレス」の環境を目指すことは現実的で、 簡単な工夫でどの病院でも取り組める、としています。動物にやさしい扱いは、動物だけでなく、スタッフや病院にとっても良いとされています (Lloyd, 2017)。
待合室で、よく挙げられる工夫
- 犬と猫を分ける:待合の場所や、入口、時間帯を分ける。難しければ、仕切りや棚で視線をさえぎるだけでも変わります。
- 視線をさえぎる:ほかの動物と目が合わない座席の向きや、キャリーを置ける台(床より高い場所)を用意します。
- 音を控える:犬や猫は、人より高い音まで聞こえるとされています。人には気にならない音でも、動物には気になることがあります。
- 逃げ出しにくい作り:入口の扉が二重になっている、待合から外へ直接走り出せない、といった作りは、飼い主の安心にもつながります。
待合室に画面を置くなら
- 画面は飼い主のためのもの:動物に見せるためではなく、待っている飼い主の気持ちを少しでも落ち着けるためのもの、と考えます。
- 音はなしか、ごく小さく:鳥の声や動物の鳴き声などは、動物が反応することもあります。音を消して、映像だけにするのが無難です。
- 動物の目線の高さを避ける:床に近い位置ではなく、人が座って見る高さに置きます。
- ニュースや番組は避ける:急な大きな音や、動物の事故・病気の話題が流れることがあります(待合室で流すものの選び方)。
keensense の場合
keensense(キーンセンス)は、この記事を書いている私たちが運営している、自然の景色をウェブのブラウザで映すサービスです。 夜明け前の海や、森、公園などの景色を、音なしで流すことができます。物語や広告はなく、急に大きな音が出ることもありません。
- 導入:専用の URL を、手持ちのテレビ・タブレット・パソコンのブラウザで開くだけです。会員登録・ログイン・工事・専用の機器は要りません(インターネットは必要です)。
- 景色:焚き火、ロウソク、森(夜明け・朝・日中・夕方・夜)、砂浜、公園(春の桜・秋の紅葉)、星空、雲海などから、お店に合うものを選べます。15 分・30 分・1 時間ごとに、自動で切り替えることもできます。
- 料金:月額 9,800 円、年額 98,000 円。1 拠点で 1 ライセンスで、同じ施設の中なら画面の台数は問いません。