音や光に敏感な人にもやさしい待合室 「刺激を減らす」ための工夫
音や光、人の動きなどの刺激を、ほかの人より強く感じる人がいます。発達の特性によるものや、体調、年齢によるものなど、理由はさまざまです。 そうした人にとって、明るく、音が多く、人の出入りが絶えない待合室は、負担の大きい場所になることがあります。 この記事では、刺激を減らすための工夫を考えます。
感じ方は、人によって大きく違います。ここで挙げる工夫が、すべての人に合うわけではありません。 医療や福祉の専門的な対応については、専門家の助言を参考にしてください。
海外では「センサリーフレンドリー」という考え方も
海外では、感覚に配慮した空間を「センサリーフレンドリー(sensory friendly)」と呼び、病院などで取り組む例があります。 たとえばオーストラリアのモナッシュ小児病院は、音や光、動きに敏感な子どもたちのために、照明や音響、映像を映すプロジェクターなどを備えた感覚に配慮した空間を設けたと発表しています (Monash Health、2025 年)。
待合室で刺激を減らす工夫
- 照明:まぶしすぎない明るさにする。ちらつきのある照明は替える。一部だけでも、明るさを落とした場所をつくる。
- 音:テレビや BGM の音量を下げる。呼び出しの声やチャイムを、必要以上に大きくしない。
- 静かに過ごせる場所:人の出入りから離れた席や、仕切りのある一角。混んでいるときに、外で待てるようにする方法もあります。
- 見通し:あとどのくらい待つかが分かると、不安が減ります(「待たされ感」を減らす工夫)。
画面を置くなら
- 急な変化のない映像:場面の切り替わりや、急に明るくなる映像、点滅は避けます。
- 音は消す:映像の音は、ほかの音と重なって負担になりやすいので、音なしを基本にします。
- 画面の明るさを下げる:部屋の明るさより画面が目立たないようにします。
- 見なくて済む席を残す:画面が苦手な人もいます。画面が目に入りにくい席も用意します。
keensense の場合
keensense(キーンセンス)は、この記事を書いている私たちが運営している、自然の景色をウェブのブラウザで映すサービスです。 景色は、動きがゆっくりで、急な場面の切り替わりがありません(景色を自動で切り替える設定にしない場合)。音を消して、映像だけを流すこともできます。
- 導入:専用の URL を、手持ちのテレビ・タブレット・パソコンのブラウザで開くだけです。会員登録・ログイン・工事・専用の機器は要りません(インターネットは必要です)。
- 景色:焚き火、ロウソク、森(夜明け・朝・日中・夕方・夜)、砂浜、公園(春の桜・秋の紅葉)、星空、雲海などから、お店に合うものを選べます。15 分・30 分・1 時間ごとに、自動で切り替えることもできます。
- 料金:月額 9,800 円、年額 98,000 円。1 拠点で 1 ライセンスで、同じ施設の中なら画面の台数は問いません。