窓のない待合室・個室の閉塞感をやわらげる 「景色の見える窓」を画面でつくる
ビルの中のクリニックや、奥まった施術室、地下のお店。窓のない部屋は、どうしても閉じた感じになりがちです。 壁を抜いて窓をつくるのは難しくても、閉塞感をやわらげる工夫はいくつかあります。
窓がないと、なぜ閉じた感じがするのか
窓は、光を入れるだけでなく、「外とつながっている」感覚と、視線の逃げ場をつくります。 窓のない部屋では、視線がすぐ壁に当たり、時間の流れや天気も分かりません。 待ち時間のある部屋では、この感覚が、待たされている感じを強めることもありそうです。
擬似的な窓・天窓についての研究
パナソニックの空間演出システム「天窓Vision」の案内では、京都府立大学との共同研究で、 擬似的な天窓が一般の照明よりも「外とのつながり」を想起させ、開放感を高めた、という結果が紹介されています。 ただし、被験者は 18 名で、入室 1 分後の評価です(パナソニックの案内。同製品は 2026 年 9 月末で販売終了と案内されています)。 小さな研究で、どこでも同じ結果になるとは言えませんが、「景色が見える」ことの意味を考える手がかりにはなります。
窓のない部屋でできる 4 つの工夫
- 照明:天井の白い光だけでなく、間接照明や、少し温かい色の光を足すと、部屋に奥行きが出ます。
- 色:壁や小物に、木の茶色や緑、空の青など、自然の色を取り入れます。
- 植物:本物の植物は、手軽で効果を実感しやすい方法です。水やりなどの手入れは必要です。
- 景色の見える画面:壁に画面を掛けて、森や砂浜、空の景色を映すと、「窓」の役割を少し担えます。窓のように見せるなら、画面を目の高さ近くに置き、まわりに額縁のような枠をつけるのも一つの方法です。
「窓」として映すなら、どんな景色がよいか
- 動きが穏やかなもの:木漏れ日の揺れ、波、雲の流れなど。速い動きや場面の切り替えが多い映像は、窓らしく見えません。
- 時間の流れが感じられるもの:朝、日中、夕方と光が変わると、窓のない部屋でも時間の感覚が戻ります。
- 部屋の明るさに合うもの:明るい部屋には昼の景色、照明を落とした部屋には夕方や夜の景色が合います。
keensense の場合
keensense(キーンセンス)は、この記事を書いている私たちが運営している、自然の景色をウェブのブラウザで映すサービスです。 森は、夜明け・朝・日中・夕方・夜と、時間帯ごとの光で選べます。窓のない部屋に、時間帯に合った「外の景色」を置くことができます。
- 導入:専用の URL を、手持ちのテレビ・タブレット・パソコンのブラウザで開くだけです。会員登録・ログイン・工事・専用の機器は要りません(インターネットは必要です)。
- 景色:焚き火、ロウソク、森(夜明け・朝・日中・夕方・夜)、砂浜、公園(春の桜・秋の紅葉)、星空、雲海などから、お店に合うものを選べます。15 分・30 分・1 時間ごとに、自動で切り替えることもできます。
- 料金:月額 9,800 円、年額 98,000 円。1 拠点で 1 ライセンスで、同じ施設の中なら画面の台数は問いません。