オフィスや施設の「カームダウンルーム・クワイエットルーム」の作り方 刺激を減らし、頭を休める場所
にぎやかな休憩室やカフェスペースとは別に、「音や光を絞って、1 人で静かに頭を休めるための小さな部屋(カームダウンルーム / クワイエットルーム)」をオフィスや商業施設、空港などに設ける動きが広がっています。
この記事では、その背景にある考え方と、大がかりな工事をせずに社内の小部屋やブースで始めるための工夫を整理します。
カームダウンルーム・センサリールームとは
もともとは 1970 年代にオランダで生まれた「スヌーズレン(Snoezelen)」という、光や音などの穏やかな感覚刺激を自分のペースで選べる空間の考え方や、発達特性・感覚過敏のある方がパニックや消耗を防ぐための「センサリールーム」から広がったものです。
近年では、日本の主要空港(羽田・成田・新千歳など)やサッカースタジアム、小児病院だけでなく、企業のオフィスやコールセンターでも、次のような目的で取り入れられています。
- 感覚的ノイズからの避難(ニューロダイバーシティへの配慮): フリーアドレスやオープンスペースのオフィスは、周囲の話し声、電話の声、キーボードの音、人の行き来、強い蛍光灯の光が絶えず目や耳に入ります。音や光に敏感な社員が、15〜20 分ほど刺激を遮断して体調を整える場所になります。
- コールセンターや接客業の「感情労働」のケア: 厳しい問い合わせやクレーム対応の直後に、大勢が談笑している通常の休憩室へ戻るのはかえって疲れることがあります。誰とも話さなくてよい静かなクールダウンの場所があることで、気持ちの切り替えを助けます。
社内の小部屋やパーティションで小さく始める 4 つの工夫
- 「会話・通話・食事をしない場所」とルールを決める: もっとも大切なのは設備よりもルールです。「このスペースでは私語・Web会議・スマホの通話・匂いの出る飲食はしない」と入り口に明記するだけで、通常の休憩室との役割がはっきり分かれます。
- 天井の白い蛍光灯を消し、低い位置の間接照明にする: 真上からの強い白い光を避け、手元で明るさを絞れる暖色のスタンドライトや足元灯にします。
- 窓のない小部屋には「静かな自然の画面」を置く: カームダウン用に割り当てられる部屋は、ビル内側の窓がない元倉庫や小会議室であることがよくあります。四方を白い壁に囲まれると「閉じ込められた感じ」が出やすいため、壁のモニターに夜の森、星空、ロウソク、焚き火、静かな海などの景色を、輝度を落として映しておきます。
- 刺激を「自分で消せる」ようにしておく: 人によっては、映像や自然音があるほうが落ち着く場合と、真っ暗・無音にしたい場合があります。モニターや照明の電源スイッチを手元に置き、「つけたければつけ、消したければ消せる」ようにしておくのが本来のスヌーズレンやセンサリースペースの考え方に沿っています。
keensense の場合
keensense(キーンセンス)は、この記事を書いている私たちが運営している、自然の景色と環境音をウェブのブラウザで映すサービスです。 文字も広告も通知も出ず、画面の中のボタンひとつで音の有無や時間帯の景色を切り替えられます。
- 刺激の少ない暗い景色:「ロウソク」「星空」「焚き火」「森(夜・夜明け)」「砂浜(夜・ブルーアワー)」など、照明を落としたクワイエットルームでもまぶしくない景色が揃っています。
- 複数の休憩室や会議室でも 1 ライセンス:月額 9,800 円、年額 98,000 円(年額は請求書払い・銀行振込に対応)。1 拠点 1 ライセンスで、同じオフィス内のカームダウンルーム、通常の休憩室、窓のない会議室のモニターなど、何台でも追加料金なしで使えます。
- 導入:手持ちのモニターやタブレットのブラウザで専用 URL を開くだけです。7 日間の全額返金保証があります。