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オフィスや施設の「カームダウンルーム・クワイエットルーム」の作り方 刺激を減らし、頭を休める場所

2026年11月6日 · オフィス・公共施設の空間づくり

刺激を抑えた照明とクッションが配置されたカームダウン・センサリールーム
カームダウン・センサリールームのイメージ。感覚過敏や緊張を抱える方が、強い刺激から離れて気持ちを落ち着けられる空間です。

にぎやかな休憩室やカフェスペースとは別に、「音や光を絞って、1 人で静かに頭を休めるための小さな部屋(カームダウンルーム / クワイエットルーム)」をオフィスや商業施設、空港などに設ける動きが広がっています。

この記事では、その背景にある考え方と、大がかりな工事をせずに社内の小部屋やブースで始めるための工夫を整理します。

カームダウンルーム・センサリールームとは

もともとは 1970 年代にオランダで生まれた「スヌーズレン(Snoezelen)」という、光や音などの穏やかな感覚刺激を自分のペースで選べる空間の考え方や、発達特性・感覚過敏のある方がパニックや消耗を防ぐための「センサリールーム」から広がったものです。

近年では、日本の主要空港(羽田・成田・新千歳など)やサッカースタジアム、小児病院だけでなく、企業のオフィスやコールセンターでも、次のような目的で取り入れられています。

社内の小部屋やパーティションで小さく始める 4 つの工夫

  1. 「会話・通話・食事をしない場所」とルールを決める: もっとも大切なのは設備よりもルールです。「このスペースでは私語・Web会議・スマホの通話・匂いの出る飲食はしない」と入り口に明記するだけで、通常の休憩室との役割がはっきり分かれます。
  2. 天井の白い蛍光灯を消し、低い位置の間接照明にする: 真上からの強い白い光を避け、手元で明るさを絞れる暖色のスタンドライトや足元灯にします。
  3. 窓のない小部屋には「静かな自然の画面」を置く: カームダウン用に割り当てられる部屋は、ビル内側の窓がない元倉庫や小会議室であることがよくあります。四方を白い壁に囲まれると「閉じ込められた感じ」が出やすいため、壁のモニターに夜の森、星空、ロウソク、焚き火、静かな海などの景色を、輝度を落として映しておきます。
  4. 刺激を「自分で消せる」ようにしておく: 人によっては、映像や自然音があるほうが落ち着く場合と、真っ暗・無音にしたい場合があります。モニターや照明の電源スイッチを手元に置き、「つけたければつけ、消したければ消せる」ようにしておくのが本来のスヌーズレンやセンサリースペースの考え方に沿っています。

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