メタライフ(MetaLife)とkeensenseの比較。バーチャルオフィスと「静かな景色の部屋」、向いているのは?
メタライフ(MetaLife)は、アバターを動かして、近づいた人と話せるバーチャルオフィスです。keensense(キーンセンス)も、ブラウザで開く部屋に人が集まり、声とチャットで話せます。どちらも「同じ空間にいる感じ」を目指していますが、空間の作り方が違います。
この記事では、MetaLife と keensense を、無料で使う場合と有料で使う場合に分けて比べます。MetaLife の人数・料金・制限は、公式の料金プランのページ(2026年11月8日に確認)に書かれている内容に合わせています。
MetaLife は「会社や団体のためのバーチャルオフィス」、keensense は「自然の景色の中で過ごす部屋」で、用途が重なる部分は一部です。優劣ではなく、使う場面に合うかどうかで選んでください。
機能や料金は変わることがあります(2026年11月時点)。契約前に公式ページで最新の内容をご確認ください。
1. 空間のちがい
- MetaLife: オフィス・教室・ビーチ・宇宙など、数百種類の中から空間を選び、アバターで歩き回ります。話したい相手に近づくと通話が始まるので、席を立って声をかける感覚に近い作りです。
- keensense: 焚き火・星空・森・砂浜・雲海など、現実の物理から作った自然の景色を、画面いっぱいに見ます。人は景色の中の小さな印で、動き回って探す必要はありません。景色の音(焚き火のはぜる音など)も一緒に流れます。
2. 会員登録もログインも要らない
keensense の大きな特徴は、使い始めるのに、会員登録もログインも要らないことです。
- 無料: 部屋の URL を開くだけで入れます。招待された人も、アカウントを作る必要はありません。名前は、はじめて書き込む時に入れるだけです。
- Room Pro: 決済のあと、この端末に利用の鍵が保存されます。メールアドレスでのログインはなく、パスワードもありません。
- 部屋を開く人も同じ: スペースを作る手続きもなく、入口を開くたびに新しい部屋ができます。
MetaLife は、スペースを作って招待する形で、公式サイトにはサインインの入口があります。社内の常設オフィスとして、人を管理するにはそのほうが向いています。一方、「今日だけ集まる」「ちょっと一緒に作業する」場では、登録やログインの手間がないほうが入りやすくなります。
3. 無料で使う場合の比較
| 項目 | MetaLife(無料) | keensense(無料) |
|---|---|---|
| 同時の人数 | 25人まで | 1部屋10人まで |
| 利用できる期間 | 音声は無制限だが、日数の制限あり(日数は公式で確認) | 期間の制限なし(部屋は誰も来なくなって1日後に片付く) |
| 音声・ビデオ | ビデオ通信・画面共有は1ユーザーあたり1日40分まで | 声は1回45分まで。ビデオ・画面共有はなし |
| 始め方 | ブラウザから(スペースを作って招待) | URL を開くだけ。スペース作りも不要 |
| 空間の作り込み | 数百種類から選び、自分たちでカスタマイズ | 作品(景色)を選ぶだけ。配置の変更はなし |
| 主な用途 | 会議・雑談・イベント・社内の常設オフィス | もくもく作業・雑談・ひと息 |
4. 有料で使う場合の比較
| 項目 | MetaLife(有料) | keensense Room Pro |
|---|---|---|
| プラン | ビジネス(50人まで)・エンタープライズ(300人まで)・300人以上は問い合わせ | Room Pro(30人まで) |
| 料金(税込) | ビジネス: 月額26,400円(年額契約なら月22,000円) エンタープライズ: 月額48,400円(年額契約なら月44,000円) イベント向けの単発プラン(時間制)もあり | 月額480円 |
| 音声・ビデオ・画面共有 | 無制限 | 声は時間無制限。ビデオ・画面共有はなし |
| 空間のカスタマイズ | マップビルダーでテンプレートを変えられる | なし(景色を選ぶだけ) |
| 管理・セキュリティ | 権限別の音声・ビデオ制御、フロアごとの入室制限、IPアドレス制限、ワンタイムパスワード、永久追放、SSO、SLA | 合言葉ロック、全員ミュート・退出 |
| 外部連携・ファイル | Slack・Teams・Google Chat などと連携。PDF・PPT・Word などの送受信 | なし |
| 支払う人 | スペースの管理者 | 部屋を開く人1人が払えば、同室の全員が使える |
同じ「有料」でも、性格が違います。MetaLife は、ビデオ・画面共有・管理機能まで含めて、組織が空間を運用するための料金です。keensense は、声と景色の部屋を、個人が数百円で広げるための料金で、MetaLife のビデオ・画面共有・管理・連携の機能はありません。値段だけを並べて「安い」と比べるものではありません。
5. keensense の Room Pro でできること
Room Pro(月額480円)は、無料のまま続けられる静かな部屋を、毎日の作業や常設の部屋に使いやすくするプランです。会員登録もログインもなしで使えます(下の「会員登録もログインも要らない」を参照)。
- 時間無制限の通話: 無料の45分の制限がなくなります。
- 30人まで: 無料は10人まで。
- 合言葉ロックとホスト管理: 気心の知れた人だけの常設ルームにでき、ホストは全員ミュートや退出ができます。
- 同期ポモドーロタイマー: 部屋の全員の画面で、集中と休憩の区切りがそろいます。
- 音の配合: 景色の音、人ごとの声の大きさ、話している間の自動の絞りを、自分の好みに合わせられます。
- 3Dの識別アイコンの自由選択: 32種の印と16色から選べます(無料は自動で割り当て)。
6. どちらが向いているか
| こんな人・場面 | MetaLife | keensense |
|---|---|---|
| 会社の常設バーチャルオフィス | 向いている | 向いていない |
| イベントや発表会(画面共有・ビデオ) | 向いている | 向いていない |
| 歩き回って声をかけ合う雰囲気 | 向いている | 向いていない(動き回る場ではない) |
| 顔を出さず、静かに作業をそろえたい | 使える | 向いている |
| 会員登録・ログイン・スペース作りなしで、すぐ集まりたい | やや手間 | 向いている |
| 個人・少人数で、安く常設の部屋を持ちたい | 月額2万円台からのため、個人には大きい | 向いている(Pro 月額480円) |
| 疲れた時に、景色だけ眺めて休みたい | 向いていない | 向いている |
7. まとめ
組織の拠点として、動き回って声をかけ合う空間が欲しいなら MetaLife。ひとりでも誰かと一緒でも、静かな景色の中で過ごす部屋が欲しいなら keensense。もくもく会のような使い方であれば、Zoom・Google Meet との違いを別の記事にまとめています。