歯科医院の待合室の画面づくり。緊張をやわらげる、自然の映像という選択肢
歯科医院は、「ちょっと緊張する場所」と感じている方が少なくありません。 治療を待つ間、壁のテレビからワイドショーやニュースが流れていると、気持ちが休まらないこともあります。 この記事では、待合室の画面を自然の環境映像に変えるときに、現場で迷いやすい点を順に整理します。
待合室の画面に、求められていること
- 刺激が少ないこと:急な大きな音、事件や事故のニュース、同じ CM の繰り返しがないこと。
- 誰が見ても困らないこと:子どもから高齢の方まで、内容に好みや年齢の差が出にくいこと。
- スタッフの手がかからないこと:受付が忙しい時間に、操作や調整をしなくて済むこと。
- 権利の心配がないこと:院内で流してよい映像・音であること。
待合室で自然の画像を見ると、患者さんの不安や待ち時間の感じ方が和らいだ、という研究がいくつかあります。 ただ、それらは主に静止画や実物の植物を使ったもので、映像そのものの効果を測ったものではありません。 待合室のテレビ、本当に必要?で詳しく書いたとおり、効果を言い切らず、「穏やかな時間をつくる」くらいに考えるのがよいと思います。
音量と、呼び出しの声
歯科の待合室では、「お名前を呼ぶ声」がきちんと聞こえることが、まず大切です。 画面に音をつけるなら、呼び出しの声が埋もれない小さな音量か、いっそ映像だけにするのが安全です。 診療室から聞こえる機械の音が気になる方もいるかもしれません。 その場合も、音量を上げるより、画面の位置や座席の向きで、診療室のほうを見えにくくするほうが、確実なこともあります。
画面の位置と大きさ
- 座っている人の目線より、少し上に置くと、首が疲れず、目を合わせにくい位置になります。
- 受付の前や、呼び出しの表示とは別の画面にすると、「順番の表示を見ようとして、画面が気になる」ということが減ります。
- 窓や照明が画面に映り込まない位置を選びます。昼間の明るい待合室では、暗い映像は見えにくくなることがあります。
個人情報への配慮
画面に患者さんのお名前や診療の情報を映す場合は、その表示と、環境映像の画面は分けて考えます。 環境映像の画面には、院外の人に見せたくない情報を載せない、という運用が分かりやすいです。 映像を流す端末が、患者さんの情報を扱う端末と別になっていることも、確認しておくと安心です。
著作権と、規約の確認
テレビ番組、DVD、動画サイトの映像を院内で流すと、条件によっては権利の問題になり得ます。 動画サイトの規約は、個人の視聴に限っていることが多く、「待合室で流してよいか」は別の確認が要ります。 店舗で YouTube の環境映像を流してもいい? に、確認点をまとめました。迷う場合は、「店舗・施設で流してよい」と明記された映像を選ぶのが確実です。
keensense の場合
keensense(キーンセンス)は、この記事を書いている私たちが運営している、自然の景色をウェブのブラウザで映すサービスです。焚き火・波打ち際・森・星空を、ブラウザの中でリアルタイムに描いています。 広告や関連動画が出ず、手元のテレビ、iPad、パソコンのブラウザを開くだけで流せます。 同じ施設内なら画面の台数に制限がなく、待合室と受付、個室で違う景色を流すこともできます。 音は、出す / 出さないを選べます。まずは、お手元の画面でサンプルをご覧ください。